鍼灸適応症¦顔面神経麻痺
-滋賀県守山市・県立総合病院(旧:成人病センター)近くの鍼灸院です‐
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顔面神経麻痺
顔面神経麻痺
顔面神経麻痺とは、顔の運動神経が何らかの原因で麻痺し、筋肉が自由に動かせられなくなる病気です。
片目の上瞼もしくは下瞼がピクピクする程度のものから、ある日突然に起床時から顔が動かせられない、目が閉じれない、飲水時に水がこぼれる、上手くしゃべれない、涙が止まらないなど症状はいろいろです。
顔面神経麻痺には中枢性顔面神経麻痺と末梢性顔面神経麻痺があります。
中枢性と末梢性の鑑別方法は額のシワよせです。中枢性では左右差はありません。中枢性は顔面麻痺の他に手足のしびれや麻痺も同時に出現します。
顔面神経麻痺の原因(西洋医学的視点)
①中枢性顔面神経麻痺:脳出血・くも膜下出血・脳梗塞などの脳血管障害や脳腫瘍など
②末梢性顔面神経麻痺:
[Ⅰ]ハント症候群と呼ばれ、過去に水疱瘡にかかった時に水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が神経節に住みつき、耳の周辺や中にヘルペスの水ぶくれが出てくる病気です。顔面神経麻痺の他に難聴やめまいなどの症状も出ます。
[Ⅱ]ベル麻痺と呼ばれ、原因不明とされています。単純ヘルペスや寒冷刺激、環境ストレス、アレルギー、ウイルスの感染が原因と考えられています。顔面神経麻痺の約7割がベル麻痺だと言われています。寒い季節や冷房の普及で夏や秋に多いです。
中医学的視点([ ]内は中医学用語)
中医学では末梢性顔面神経麻痺は天候、気温、湿気、寒気などの環境が影響して発症すると考えられています。「外因」または「外邪」と呼ばれ「風・寒・暑・湿・燥・火」の6つの邪に分けられます。特に顔面神明麻痺では風邪と寒邪が同時に影響し発症することが多いです。健康であれば、これらの外邪が体内に入ってはこないのですが、顔に流れている気・血が不足すると防衛システムが正常に働くなくなり外邪に侵食されて顔面神経麻痺を発症してしまいます。
【原因】
①気の不足(過労、不摂生)-気虚
②気と血の不足(過度の気と血の不足)-気血両虚
③気の滞り(ストレス、過労)-気滞
④過剰な熱分(食べ過ぎ、アルコールの飲みすぎ、ストレス)-湿熱
などがあり、一括りに顔面神経麻痺と言っても原因は様々です。中医学的には大まかに次のように分けることができます。※以下の分類にないものもあります。原因を探り治療します。
中枢性顔面神経麻痺は後日脳血管障害後遺症のところで載せます。
気虚(ききょ)
・普通にしていても自然と汗が出る、なかなか汗が引かない
・全身に力が入らず息切れをしやすい
・食欲がない
・手足が冷える
・風邪を引きやすい
・疲れやすい
〈治法〉不足している気を補います
〈ツボ〉太白、足三里、合谷、気海、脾兪など
気血両虚(きけつりょうきょ)
・上記(気虚の諸症状)に合わせて
・目が疲れやすい
・不眠
・顔色にツヤがない
・爪の色が白い
・生理不順がある
・筋肉のひきつりがある
〈治法〉不足している気と血を補います
〈ツボ〉三陰交、足三里、血海、気海、脾兪、膈兪など
気滞(きたい)
・気分がすぐれない
・不眠
・げっぷやおならが出やすい
・お腹が張った感じがある
・胸部が詰まった感じがある
・イライラする
・精神が不安定
〈治法〉気の流れをよくします
〈ツボ〉太衝、内関、間使、気海、中脘、膻中など
湿熱(しつねつ)
・暑がりで汗をかきやすい
・吹き出物が出やすい
・口が渇くが飲みたくない
・
・食欲旺盛
・肥満気味
・咳がよく出る
〈治法〉熱を取り除き水の流れをよくします
〈ツボ〉内庭、三陰交、行間、陰陵泉、水分、脾兪など
上記の体質のツボの他に局部のツボとして
〈ツボ〉翳風、風池、陽白、太陽、地倉、迎香など